富士登山 登る山か見る山か 初登山

日本の自然

富士は日本の象徴。日本一の山。

一度は登る山と言います。

日本で一番高い山、姿も美しいです。

登山家たちからは、見る山であって

登る山ではない、とも聞きます。

 

私は、山にハイキングに行ったことはありますが、

本格的な登山はしたことがありません。

富士山は、新幹線の車中や向かいの山、

近くの湖から眺めたことはあります。

 

百聞は一見にしかず、はたしてどうなのか、

登ってきました!

 

目次

1.富士山の登り方

2.富士山の登山行程

3.富士山の自然の美しさ

4.富士山の自然の脅威

5.富士登山を終えて

 

1.富士山の登り方

 

富士山までの交通手段は、電車・バスがありますが、

初めての登山の不安や乗り換えも考えて、

1泊2日のバスツアーにしました。

山登りをする人の助言に従い、

ガイド付きのツアーを選びました。

 

近くのターミナル駅から出発し、

添乗員・登山グッズレンタル・ガイド・

山小屋泊・帰りの温泉・食事付きの

全て込み込みのツアーです。

 

集合時間に行けば良いだけです!

値段もそんなに高くありません。

 

2.富士山の登山行程

1 集合

バスに乗り込み出発!

台風通過翌日にもかかわらず、

何台ものバスが出ていました。

 

車内では、添乗員さんからの

注意事項などを聞きます。

 

天候について、高山病への注意、途中で

無理だと判断したらリタイアしてもらう、

というような内容でした。

心配性なので恐怖になってきました。

 

2.富士山の神社

ふもとの富士山本宮浅間大社に登山の

無事をお参りしてから山に向かいます。

驚いたことに登山道を除く富士山の8合目より上は、

この神社の私有地とのことです。

 

3.登山グッズのレンタル

登山は未経験、もちろんグッズは、

何も持っていません。

何が必要で何を揃えれば良いかもわからないため、

レンタルパックにしました。

 

登山ウエア上下、レインウエア上下、

インナーフリース、リュック、ヘッドライト

登山靴、ストック、フットカバー これに

靴下がプレゼントで付いていました。

一人ずつのグッズが大きなカバンに入っていて、

これを受け取るだけです。

 

ツアーのほとんどの人が、このレンタルパックを

利用されていました。

今回レンタルしたのはこのお店です。


4.5合目到着、着替え、食事

動きやすい服に着替え、その上に

レンタルグッズを装着します。

見た目はそれらしくなりました!

 

数時間登って山小屋で仮眠後、

頂上ご来光のため、早めの晩ご飯です。

 

5.出発

吉田ルートから登ります。

ここで添乗員さんに加わり

ガイドさんも付いてくれました。

添乗員さんは学生のバイトさんですが、

何度も富士登山の経験あり

ガイドさんは富士山のガイドさんで

軽快に走って登れそうな雰囲気です。

 

ガイドさんが先頭、添乗員さんが最後尾に

付いてくれるので安心感しかありません。

高山病やペースが心配な人は前の方へ、

と言われたので先頭付近をキープしました!

 

6.5合目~6合目

このあたりの登山道は、緑も多く自然を楽しめます。

そろそろ日も暮れてきて美しい夕日を見れました。

 

夕日もおち、空には月や星が出てきました。

高山病に気を付けながら、とてもゆっくりな

ペースで登っていきます。

 

調子に乗り、ガイドさんを抜かそうとした人は、

高山病をなめないように

ペースを守るように注意を受けていました。

 

満月がのぼり、遠くには街の明かりが

キラキラ光っていました。

最高の気分と景色です。

 

こまめに休憩も取ってくれます。

飲み物やお菓子を口に入れます。

写真も撮ります。

 

7.6合目~7合目

だんだんと道が狭くなり、岩場が増えてきました。

一歩ずつ踏み間違わないように登っていきます。

 

高山病が心配なので、

きっちり息を吐くように気を付けます。

夜になり何も見えないのもあり、

景色を楽しむ気持ちはなくなりました。

 

そんな中でも若者のグループは、

おしゃべりして笑いながら登っています。

余裕です。

 

ペースは相変わらずゆっくりで、

休憩はとても短く少しの休息、水分補給、

トイレ、飴などを口に入れるぐらいです。

つらくなってきました。

 

7合目が終わる頃に同じツアーのお婆さんと

小学生の孫コンビがペースについてこれず、

添乗員さんの指示でリタイア、

予定外の山小屋泊となりました。

予定外の山小屋は別料金です。

 

お金より高山病やリタイアはしたくない、

と思いました。

 

8.7合目~8合目

岩場しかありません。

前の人の足下を見ながら、鎖をつかみながら

前に前に上に上に登るだけです。

 

しんどさとつらさしかありません。

誰もしゃべらなくなりました。

 

台風明けの強風に身体が何度もあおられます。

時折、横なぶりの雨も降ってきます。

 

楽しい登山のイメージは消えました。

しんどさ辛さを越えて、危険じゃないですか?

と疑問に思い始めました。

 

何度ももうやめたいと思い続けます。

途中でリタイアもできません。

 

9.8合目 山小屋

山小屋に着きました。

私は、頑張れました!!!

 

高山病にも今のところなっていません。

山小屋は天国です。

小屋内は風もなく、暖かで布団もあります。

横になれます。

ここで仮眠をし、休息を取ります。

仮眠後は、頂上を目指して

また登らなければいけません。

 

しかし・・・

 

台風明けの恐ろしい強風の音と、

私たちよりも先に到着していた人たちの

恐ろしいイビキの音で、寝ろと言われても

寝れません。

目を閉じていただけです。

 

10.登頂

出発時間になりました。

強風で危険のため、出発時間を延ばして

風の様子を見守ることになりました。

 

外はゴーゴー風の音がしています。

正直、風と岩場を登る登頂は、

もういいかな、と思ってきました。

 

延長した出発時間になりました。

強風はおさまらず、この日の登頂は

安全面を考慮し、中止となりました。

 

それを布団の中で聞いた私は、

もう登らなくていい!と思い、

ガッツポーズを3回しました。

 

この8合目の山小屋からもご来光は

見えるとのことなので、少し仮眠です。

 

11.ご来光

集合時間です。

少しだけ登ってご来光スポットに

連れて行ってくれるそうです。

 

もう登りたくなかったので、

行くのをためらいましたが

せっかく来たので行くことにしました。

少しだけ登ることは、私には、少し、

とは感じられませんでした。

 

ご来光スポットに到着し、

日の出まで少し待ちます。

 

ご来光です!!

 

暗闇から青や紫、赤、ピンク、オレンジなどの

いろんな色が加わった

今まで見たことのない美しさでした。

 

 

眺めたり、写真を撮ったり、

さえぎるものがない自然の美しさを堪能します。

雲海も見れました。

虹色の雲が一瞬も動きを止めず流れていきます。

 

今までのしんどさも全部流されていきました。

山からのご来光も雲海も初めての経験でした。

 

12.下山

ご来光を見た後は、各々のペースで

景色を見ながら数時間かけて

5合目まで降りていきます。

 

太陽が少しずつ昇り、雲が足下から

位置を変えていきます。

昨夜の強風は嘘のように青空が広がります。

 

 

美しい景色を堪能し、休憩をはさみながら

ゆっくり下っていきます。

 

無事5合目に到着し、着替えてバスに

乗り込み温泉に向かいました。

 

3.富士山の自然の美しさ

 

富士山の自然は

夕日、月、星、岩場、ご来光、雲海、

山肌の色、空の色、高山植物

どれもとても美しかったです。

 

 

4.富士山の自然の脅威

 

今回の富士登山は、8月の台風通過の翌日でした。

ツアー予約後、出発日が近くなると、

山の天気予報をチェックしていましたが

登山に適した日は、一体何%ぐらいあるのかと

思うぐらいの予報ばかりでした。

 

標高が上がることによる高山病の恐怖、

強くなる風は、自然の脅威です。

晴れていたすぐ後に雨が降る、

体を動かされるほどの強風、青空、

と刻一刻と変化する自然があります。

自然は美しいですが、人間はとても小さく無力です。

 

5合目~8合目~5合目の登山行程は、

春~冬~秋~夏という四季の変化と

登り後半の岩場は、地獄、

下りの快晴の中の山歩きは、天国でした。

一度の登山で春夏秋冬の四季、天国と地獄を

一度に経験できました。

 

5.富士登山を終えて

 

富士山は一度は登る山、見る山で登る山ではない、

と聞きました。

 

結果、私は、登ってみて良かったです!

 

初登山で初富士山だったため、他の山はわかりませんが

一日で春夏秋冬、天国と地獄を味わったり、

美しい夕日、月、星、ご来光、雲海、空、山肌、

高山植物を楽しめました。

 

下山した後の温泉も、身体全体の疲労が

じわじわ溶けていくようで最高でした。

 

まだ登ったことの無い人は、

登ってみることをお勧めします。

 

途中、Tシャツ短パン、ビーチサンダル

という目を疑うような軽装の外国人や

小さな子供連れにもすれ違いました。

登山口での服装や年齢の確認などは、

必要なのではないかと感じました。

 

ハイキング感覚では、けして登れないので、

まわりに迷惑をかけないように

自分自身も登頂達成、高山病にならないために

足腰を鍛え、気持ちと道具の装備も必要です。

 

信州の山や北海道の山が最高!という話も

聞くので機会を見つけて

そちらも登ってみたいと思っています。

 

富士登山 情報リスト

今回レンタルしたお店


書籍で事前に情報をチェック


帰宅後も富士山のお水は飲めます


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