着物が好きです。
小さい頃は、父は、帰宅後に着物に着替えて
食事していました。
母は、出かけるときや参観に着物で来ていました。
着物の織りや染めのデザインや配色、技が素晴らしく
私は、小さい頃から魅せられて興味がありました。
10代で機織りや染色を仕事にしたい、
と本気で思ったこともあります。
その後、普通の仕事に就き、
今は母に誂えてもらった着物を
このまま箪笥に入れておくだけでは駄目だ、
と、最近、着付け、茶道などをもう一度始め、
着る環境を作るようにしました。
一着ずつ、しつけを外して着ています。
着物の文様デザインや織り、染め、刺繍などの技は、
「日本の宝」として
後世に伝えていくものだと思っています。
そんな着物についてまとめてみました。
目次
1.着物とは
2.着物を一人で着る
3.着物を着る機会
4.着物のお手入れ
5.着物を買う
6.着物を借りる
7.着物を売る
8.着物の楽しみ方
9.織物・染め物の日常使い
10.これからの着物
1.着物とは
着物=和服は、文字通り「和」の「服」、
日本の衣服という意味です。
正装・普段着用の着物があります。
女性用正装は、黒留袖、色留袖、振袖、
訪問着、喪服、付下げ、袴です。
正装になる手描き友禅の訪問着
正装用の金銀箔を織り込んだ佐賀錦の袋帯
普段着は、小紋、紬、浴衣などです。
大島紬
辻が花文様の小紋の着物
男性用の正装は、五つ紋付、黒の羽二重地、
アンサンブル、縦縞の仙台平です。
普段着は、色無地、浴衣、作務衣、甚平、
丹前、法被(はっぴ)です。
目的、場所、模様や柄による時期など、
どの着物をどこに着ていくかには決まりがあります。
できるだけ、その決まり事を守りながら
着る機会を増やしていきたいものです。
2.着物を一人で着る
日本の衣服でもある着物。
あなたは、普段着ランクの浴衣でも
一人で着ることはできますか?
着物と帯、帯揚げ、帯締めなど、
小物類の組み合わせや、
柄により着れる季節の決まりがあります。
今の着付けは、補正しながら
崩れないよう着るのが主流ですが
昔の着物姿の写真など見ると、
ゆるくラクに着ている雰囲気です。
まずは、基本を押さえてから、
自分の体型や好みによって
出来る範囲で変えていくのも
いいかもしれませんね。
基本の着付けを習いたいときは、
お住まいの市民講座や
全国で展開されている着付け教室で
習ってみるのもいいかもしれません。
私も市民講座で習い、その後は、
その先生主催の着付けサークルで
着付け、礼法を学び、たまに着物を着て、
仲間とお出かけをしています。
全国的な着付け教室は、調べてみると
こちらが出てきました。
きもの着方教室いち瑠の無料体験レッスン受付中
3.着物を着る機会
あなたは、着物を着ますか?
着物を日常的に着る人は、役割や職業で
神官・巫女、お坊様、能楽・歌舞伎・日本舞踊・
講談・落語・雅楽・茶道・華道・詩吟等
伝統芸能の従事者、芸者・舞妓、相撲関係者、
仲居さん、武道関係者などですが
それ以外の人たちは、日常的に着ることは少ないです。
お宮参り、七五三、入学式、卒業式、
成人式、結婚式など着物を着る人生のイベントは
たくさんあります。
日本人として、そんな時には洋服でなく、
できるだけ着物を着たいですね。
本来、日本人の髪色、肌色、体型に
合った衣服です。
着物を着ている風景を見ると嬉しいものです。
4.着物のお手入れ
着物は、絹、ウール、綿、麻、などで出来ていて、
大抵は気軽に洗濯できません。
最近は、洗濯できるポリエステル製の
ものも出てきました。
見た目、風合いも、言われなくては
素人ではわからないと思います。
私も雨用、夏用に何着か持っています。
絹の着物は、着た後、少し干してから
汚れを払って収納します。
あまり着ない着物は、年に一度は、
虫干しといって、広げて数時間、
風通りの良い室内に干して収納します。
着物は、着る時も着た後も、
お手軽でなく手がかかります。
それでも、着物を美しく長持ちさせるのは、
お手入れです。
着物を着た後
洗える物は洗う、それ以外は干す、広げる。
長時間干しすぎず、やさしく払って、正しく収納する。
着物の洗い方
私は、雨の日は、ポリエステルの
洗える着物にしています。
夏は、ポリエステルの洗える単衣の着物か、
綿の浴衣を着物風に着ています。
母の浴衣を着物風に着る
着た後は、ネットに入れて洗濯機の
おしゃれ着コース洗い、脱水を少なくして、
すぐに干しています。
意外と生地も変にならず、汗も気にせず、
サラサラで気持ちよく着ることができます。
年期物の絹の長襦袢も、汗をかいたので
洗ってみましたが、大丈夫でした。
帯揚げも綿のスカーフを代用して洗います。
絹の刺繍半襟も、洋服用、汚れの首輪に使う
重曹石けんを付けて洗うと綺麗に落ちました!
これを読んで、眉をしかめている方が
いらしたらごめんなさい。
あくまで自己責任でお試しください。
着物のクリーニング
洗えない着物は、毎回干すだけでは、
やはり汚れも気になりますので
シーズンが終わったり、何度か着たら
クリーニングに出しています。
呉服屋さんに頼む
専門業者に頼む
シミが出来ていたら染み抜き屋さんに頼む
という感じです。
私は、小物を購入する呉服屋さんか、
着付けの先生のお知り合いの染み抜き屋さんに
頼んでいます。
知り合いがいない、という方は専門業者さんに
頼むと良いと思います。
最近は集配してくれますよね。便利です。
保管までしてくれるところもあります。
着物の保管
正しくたたむ。
刺繍や箔のあるものは、
その部分に和紙をあてておく。
たとう紙に包む。タンスや衣装箱に収納する。
防虫剤・乾燥剤は、着物に直接触れないように
隅にいれる。
着物の虫干し
害虫・カビ・変色予防のためにも
年一回は虫干ししましょう。
忙しいときは、乾燥した時期に
引き出しを数時間、空けておくだけでも
良いと思います。
数日晴れた日の後、着物を1枚ずつ
着物ハンガーに広げ、風通しの良い屋内に
昼前後、数時間干します。
後は払ってたたんで収納です。
5.着物を買う
以前は、結婚の時に親が人生イベントで
必要な着物を用意して、タンスに一通り詰めて
荷出しする、という風習がありました。
最近では、着物を一枚も持っていない人も
多いのではないでしょうか。
着物を買うのは、新品を呉服屋かデパートで買う、
それ以外も今はネットでも
気軽に購入することができます。
リサイクル品も多く出回っています。
私の着物やお茶仲間の中にも、
安くて良い物が手に入る、とあまり気にしないで
リサイクル品を購入されている方もます。
少し検索してみてもいろいろと出てきます。
まずは浴衣から着るならこんなサイト
オトナ可愛い浴衣専門店! – Dita
雑誌は知っていますが販売もされているのですね。
こまものや七緒
6.着物を借りる
着物を買うと、費用もかかります。
着物や帯だけでなく、小物類も必要です。
着付けや手入れ、保管も考えて、
買う、所有するのではなく、
レンタルされる方も多いですね。
レンタルであれば、約束した日時に行くだけで
着物、帯、小物、着付け、髪のセット、
メイク、写真撮影までついていて、
外出もできる、クリーニングやお手入れも不要、
というところがほとんどです。
旅行の流れで着物を着て観光する街歩き、
人生イベントでレンタルして着る、
記念写真を撮る、という感じで
利用される方も多いですね。
レンタルもいろいろ調べてみました。
人生イベントでレンタルして着る場合は
旅先でレンタルして着物で観光する場合は
7.着物を売る
自分の着物があるが、全く着ない。
親やおばあちゃんの着物を譲り受けたが
着る予定がない。
保管場所や手入れに困る。
娘や孫も着る予定がない。
邪魔でしかない、などの理由から
着物を捨てる人がいます。
できたら自分で着て欲しいですが、
ゴミとして捨てるのだけはやめてください。
その着物の生地を織った人、染めた人、
描いた人、仕立てた人
誂えて用意した人の想いがあります。
お手入れ次第で、洋服よりも
何代にもわたって着れる物です。
どうしても、手放したい、
と思った方は、売って欲しいと思います。
あなたには、少しのお金が戻ってきます。
その着物を欲しい、着たいと
思っている人は結構います。
着物が好きな人に、リサイクル市場に
回してください。
お願いします。
着物リサイクルもいろいろありますね。
和服の買取は【福ちゃん】へ!高価買取に絶対の自信あり!
8.着物の楽しみ方
着物は、目的や場所で着る着物が変わります。
生地の種類も秋から春は裏地があるもの、
初夏から秋口は、裏地のない単衣と分かれていて、
季節によって着れる着物や柄も変わります。
着物と帯の組み合わせにも決まりがあり、
正装の着物には、正装用の袋帯、
普段着の着物にも格を合わせた物と、
諸先輩方や親、呉服屋さんに聞きながら勉強です。
また、着物に合わせて帯、帯揚げ、帯締め、
半襟など、小物の組み合わせを変えるだけで
雰囲気が変わります。
2枚目:同じ着物で帯を変えた時
3枚目:同じ帯で着物や小物を変えた時
行く場所や目的に合わせて着物を選ぶ、
その着物に合わせて帯や小物も選ぶ。
そんな組み合わせの変化を楽しめるのが、
着物の楽しみとも言えます。
9.織物・染め物の日常使い
今やイベントごとでしかあまり着なくなった着物。
着物を着る、買う、借りる、売る、
さまざまな活動を通して
日本の美しい着物、その織り、染め、
描く技術は、後世まで残って欲しいです。
織りの配色や文様のデザインが美しい帯
一枚の生地に織りの技術により、
様々な文様や色合いが含まれているものもあります。
1枚目:アップで見ると、
赤い小さな花の文様が見えます。
2枚目:少し離れたり角度を変えると、
松の文様が見えます。
3枚目:さらに離れると薄紫の色合いで、
角度を変えると松の文様も見えます。
織り・染め・絞り・組む技を見れる帯揚げや帯締め
着物として着るだけでなく、日常使い出来る物としての
利用もしていきたいと思います。
愛用の織物の印鑑ケース
10.これからの着物
着物は、日本の衣服として、
歴史と共に変わってきました。
昭和の初めまでは、日常的に着られていました。
お茶のお稽古やイベントなどで
着物を着ると背筋が伸びます。
所作も変わります。
これからも、できるだけ着る機会を作って、
楽しんで広めていきたいです。
一人でも多くの人が、さまざまな場面で、
着物を着て欲しいです。
買わなくても、レンタルでも、売っても、
小物として使ってもかまわないです。
長い間、継承されてきた織りや染めや
描きの技術が廃れることなく
次の時代へも続いて欲しいと願っています。
着物について 情報リスト
着付け
全国的着付け教室
着物のクリーニング
着物を買う
浴衣 オトナ可愛い浴衣専門店! – Dita
小物 こまものや七緒